何が起こったのか
アリババ(NYSE:BABA)の株価は、9月に入り、規制環境の厳しさに投資家が反応したため、スパイラル状態が続いた。また、中国の不動産大手であるEvergrandeのデフォルト（債務不履行）への懸念も中国株を不安にさせました。
その結果、S&P Global Market Intelligence社のデータによると、アリババの株価は11％下落して月を終えました。下のチャートを見ると、月の大半で株価が順調に下落したことがわかります。
それでは
アリババ株は、Evergrandeのニュースが市場に流れた時点で下落し始め、中国株は広く下落しました。しかし、アリババに直接影響を与えている競争を促進するためにさまざまな政策を実施している北京を喜ばせるために、同社は多くの分野で事業を調整したため、アリババの株価は下がり続けました。9月13日、フィナンシャル・タイムズ紙は、中国の規制当局が、アリババが33％の株式を保有するアント・グループの決済アプリ「アリペイ」の解体を求めていると報じました。
その翌週には、同社が保有するメディアの大半を切り離すよう規制当局から圧力を受けていることから、国有放送局であるマンゴー・エクセレント・メディアの株式5％を売却すると発表しました。
月末には、アリババはテンセントのWeChat Payを一部のアプリに追加し、消費者の利益のために大手ハイテク企業間の相互運用性を高めるよう求める北京の要請に応えました。その過程で、複数のアナリストが規制環境の悪化を受けてアリババの株価を引き下げました。
現在の状況
アリババの10月の業績は、今のところ良くありません。アリババの株価は、月初の2回のセッションだけで5％下落していますが、その理由のひとつは、レイモンド・ジェームズ社が、Eコマースの成長が鈍化することが予想されるとして、「ストロングバイ」から「アウトパフォーム」に格下げしたことです。
アリババは、規制面、エバーグランデの破綻の可能性による中国経済への広範な影響、自社事業の成長鈍化など、様々な逆風にさらされています。
株価はお買い得に見えますが、この1年はそれが問題になっていませんでした。それが変わる可能性はありますが、中国の投資環境に対する認識がまず改善されなければなりません。
